ZOZOTOWN の Datadog 活用 — 運用ノウハウと全社管理の工夫¶
出典: ZOZO Tech Blog「Datadogの活用ノウハウを一挙に公開・それを支える全社管理者の工夫とは #datadog_japan_meetup」 リンク: https://techblog.zozo.com/entry/datadog-japan-meetup-2022-summer 著者: 高塚大暉、巣立健太郎(ZOZO SREブロック)/ イベント: Datadog Japan Meetup 2022 Summer(2022-07-29) 読了メモ作成日: 2026-05-30
ZOZOTOWN(2004年開始の大型ECプラットフォーム、2020年からクラウド化・マイクロサービス化を推進)の SRE が、Datadog の実践的活用ノウハウと、それを支える全社管理者によるガバナンスを共有した登壇まとめ。
技術スタック¶
- クラウド: AWS / GCP / オンプレのハイブリッド構成
- 基盤: Kubernetes / Istio / API Gateway
- CI/CD: GitHub Actions
- 監視: Datadog(APM / Monitors / Dashboards / Synthetics / Notebooks / SLO / CI Visibility)
- 言語: Go ほか多言語
- 主管: SRE部 ECプラットフォーム基盤SREブロック
第1部:ZOZOTOWN における Datadog 活用(高塚)¶
- APM による分散トレーシング
- マイクロサービス間通信で「どこで障害が起きているか分からない」問題を解消
- API Gateway 配下の全マイクロサービスに APM 導入
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トレースにクライアント情報・リクエストパスをタグ付け
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Monitors / Dashboards / Synthetics
- タグを活用した効率的なアラート管理とダッシュボード運用
- マルチアラート変数で一括監視を実現
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Synthetics のエラーから直接 APM トレースへ遷移できる導線
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AWS Metric Streams 活用
- CloudWatch のメトリクス遅延を 10分 → 2〜3分 に短縮
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Kinesis Data Firehose 経由で高速メトリクス配信
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Notebook の活用
- 障害調査・負荷試験時のメトリクス記録を効率化
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スクリーンショット不要の動的ドキュメントとして活用
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SLO による数値化
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サイト健全性を定量的に可視化し、エンジニアのモチベーション向上に寄与
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CI Visibility
- GitHub Actions のパフォーマンス分析ダッシュボードを構築
- Workflow 実行時間ランキング・費用推定機能
第2部:全社管理者の取り組み(巣立)¶
- Azure AD による SSO
- 複数 Organization の統一的なユーザー管理
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Organization 切り替え時の再認証が不要に
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Multiple-Organization Accounts
- 複数組織の請求を一元化
- 各 Organization の利用量を親 Organization から監視
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無料枠の最適化
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カスタムロール活用
- デフォルトロール以上の柔軟な権限設定
- Usage 情報への汎用アクセス権を付与し、各チームが自組織の利用料を確認可能
学び(運用への示唆)¶
- タグ設計が全機能の土台:APM・Monitors・Dashboards・Synthetics すべてがタグで効率化されている。最初にタグ規約を決めておくのが効く
- トレースから障害原因への導線:Synthetics → APM トレースのように、検知から原因特定までを1クリックで繋ぐ設計が調査速度を左右する
- メトリクス遅延の短縮:CloudWatch 経由は遅い。Metric Streams + Kinesis Firehose で監視のリアルタイム性を上げられる
- 全社ガバナンス:機能活用(現場)だけでなく、SSO・請求一元化・カスタムロールという管理者側の組織横断ガバナンスがコスト最適化と信頼性向上に必須
- 自分の文脈(
~/temporal-workflows/~/research-orchestratorの観測)でも、SLO 数値化と Notebook 的な動的調査記録は転用しやすい
作成: 2026-05-30 / 最終更新: 2026-06-16