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メルカリにおけるAI時代の高速プロトタイピング基盤「Arca」

作成日: 2026-09-27 出典 / きっかけ: Ryota Arai(ryotarai / メルカリ)の Speaker Deck 発表 関連: aiコーディングエージェント_sandbox隔離と権限運用_他社比較_整理 / llm_gateway_製品比較_oss_有償_機能_aws構成_整理 / llm_gateway_組織ガバナンス_国内外事例_整理

[!warning] 取得範囲の注意 Speaker Deck 本体はネットワーク制限で取得できなかった。以下は検索結果の要約・紹介文から再構成したもので、スライド本文の逐語要約ではない。「推測」と書いた節は一般的な構成からの推測。


0. 要点(3行)

  • AIエージェント入りの開発環境を VPS 感覚で即座に立ち上げ、URL で共有できる社内プロトタイピング基盤。
  • GKE Sandbox(gVisor)+ Persistent Volume で隔離と状態保持を両立し、透過プロキシで通信を一元検査、API キーは環境内に置かない。
  • 自動停止・スナップショット・LiteLLM の予算管理でコストを抑えつつ、全社ハッカソンなどで社内利用が拡大。

1. 背景・狙い

  • 生成AIでプロトタイプを作るコストが激減し、「まず作ってから議論する」進め方が有効になった
  • 一方で、各自が勝手に環境を用意すると シャドーAI / APIキー漏えい / コスト暴走 のリスクがある
  • → 「速さ」と「安全・統制」を両立する共通基盤として Arca を用意

2. 主な特徴

観点 内容
実行基盤 GKE 上で動作。GKE Sandbox(gVisor)で隔離し、Persistent Volume で状態を保持
使い勝手 VPS のようにすぐサービスを動かせる。DB や Redis などステートフルなものも手軽に動かせる
標準装備 AIエージェントと社内ツール連携、社内標準構成を同梱
セキュリティ 通信を透過プロキシで一元検査。APIキーをマシン内に置かないので漏えいリスクを抑える。社内アカウントでログイン必須
共有・協働 Google Drive のように権限を設定して URLで共有。Viewer / Editor 権限で複数人の共同開発が可能
コスト管理 自動停止・スナップショットで計算資源を節約。LiteLLM 経由で LLM 利用の予算管理
活用 全社ハッカソンで、アイデア募集から成果物公開まで Arca 上で実施。社内利用が拡大中

3. インフラ構成(推測)

ブラウザ ── 社内SSO ──▶ 入口(Ingress / 認証プロキシ)
                        │ 共有URL + Viewer/Editor 権限チェック
                        ▼
              ┌──── GKE クラスタ ───────────────────┐
              │ 管理API / コントローラ                │ ← 環境の作成・停止・スナップショット
              │                                      │
              │ 環境ごとに Pod(runtimeClass: gvisor)  │
              │   ├ AIエージェント                     │
              │   ├ ユーザーアプリ / DB / Redis        │
              │   └ PV(ホーム領域)── VolumeSnapshot   │
              └──────────────┬───────────────────────┘
                             │ 外向き通信はすべて経由
                             ▼
                 透過プロキシ(検査・APIキー注入)
                             ├──▶ LiteLLM ──▶ 各社 LLM API(予算管理)
                             └──▶ 社内ツール / 外部サイト
  • 「キーを環境内に置かない」→ egress をプロキシで横取りし、そこでキーを注入するのが定石
  • 「自動停止しても状態が残る」→ Pod は消し PV を残す、再開時に同じ PV をマウント
  • 環境のライフサイクル管理は、独自コントローラ(CRD)か管理 API が一般的
  • 未確認: 実装言語・CRD 設計、透過プロキシの実装方式、起動高速化の工夫(ウォームプール等)、自動停止の判定条件

4. 設計上のポイント(自分用メモ)

  • 秘密情報をサンドボックスに入れない: エージェントが動く環境にはキーを置かず、egress プロキシで注入・検査する
  • 「共有 URL」が単位: 環境=成果物のデモ先にもなるので、レビュー・合意形成が速い
  • 止めても戻せる: 自動停止+PV/スナップショットで「放置コスト」と「再開の手間」を両方下げる
  • LLM ゲートウェイ(LiteLLM)で予算を一元管理: 利用者ごとの上限設定・可視化がしやすい

5. 参考


作成: 2026-09-27 / 最終更新: 2026-09-27